子育てに関するサイト、
e-mama というのがある。その中に、専門家のアドバイス、こころ育ての知恵、
第3回 甘えさせることと甘やかすこと 2003/9/2 滝口俊子先生の子育てアドバイス、というのがある。総じて好感の持てるアドバイスなのであるが、この中にも間違いがある(^^; それを見てみよう
子供の甘えは親はしっかり受け止めよう、ということの後に、
(引用開始)
――混同しがちな言葉に「甘やかし」がありますが。
(滝口) 字面こそ似ていますが、内容はまったく違うものです。「甘え」は、主体が子どもですが、「甘やかし」は、大人が主体です。大人のエゴで、子どもをスポイル してしまうことが「甘やかし」。「甘やかし」の場合は、大人の自己満足度が大きいのです。「甘え」か「甘やかし」か、どちらに当たるのか悩むときは、大人 の気持ちがどのくらい子どもよりも優先しているか、立ち止まって、振り返ってみてください。
(引用終了)
【大人のエゴで、子どもをスポイル してしまうことが「甘やかし」】と滝口氏は言い切っているが(笑)、これは
加藤氏に言わせるなら、、、、、後は言うまい(笑)。
大人が主体、大人のエゴで子供をスポイルすることが甘やかし、大人の自己満足度が大きい、、、、どれもおかしな主張である。
「甘えさせる」とは、相手が本音の要求(基本的欲求)に基づいて甘えているとき、これを充足させることを言い、円滑な人間関係には重要なものである。一方、「甘えやかす」とは、相手が見かけの要求(代理欲求)に基づいて甘えているとき、これを充足させることを言う。基本的欲求は充足されると満足感などが得られて、それ以上求めようという行動は抑制されるが、代理欲求は、それが発生する原因となっている未充足の基本的欲求が充足されない限り、延々と止め処も無く続く性質を持っている。
したがって、これを滝口氏の意見と照らし合わせれば、「大人が主体」ということは良いとして、その次の二つは全くだめだ。特に最後の「大人の自己満足度が大きい」というのはうそといっても良い。甘やかされて育った子供に対して満足感を覚える大人はいないだろう。換言すれば、スポイルした子供に大きな自己満足を感じるなどとはありえないだろう。
PR