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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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トートーメーというのは、沖縄独特の(と思われる)、位牌を収容する木枠のことである。皇位は説明を要しない。この二つは、その方法において、男系男子継承を基本とする点で同一である。男系男子継承は、トートーメーにしろ皇位にしろ、近年の男女平等の風潮になじまないということで社会問題となっている。

はたして男系男子継承は、男女平等論より劣るものなのだろうか? この点についての明確な答えは得られていないのが現状だ。
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2008年(平成20年)1月28日(月) 初掲載
2008年(平成20年)1月29日(火) 資料URLの追加

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今日は一日中雨模様だ。そんな中で、一日の大半は、ネットサーフィンに費やされてしまった。実は、まぶい分析学講義第2巻の第2校もあるというのに・・・(^^; しかし!長年の問題が解決した!

沖縄では『トートーメー』と言う言葉は、知らない人はいないと言ってよいほど広く知れ渡っていると言える。そして、それをほとんどの人が『位牌』と解するのだ。しかし、かく言う僕も、まぶい分析学講義の全身である琉球文化の精神分析シリーズでは、もう四半世紀くらい前の著作だけど(^^;、『位牌』と言う漢字にルビをトートーメーとふっていた。はは(^^; 紅顔の至り(^^;



皇位の継承にしろ、トートーメーの継承にしろ、「継承」の問題は現在の世代と次の世代を接続する重要な課題であろう。皇位の継承がおかしくなると国家の存亡にかかわるし、トートーメーの継承がおかしくなると家系の存亡にかかわるからである。人類というか、生命体は、自分という固体の寿命は有限であるが、子孫という自分達の複製を作ることで、主全体としては限りなく存続しようとする性質があるためだ。

継承問題は、いかにより良く発展、存続しうるかということを目的として、人間が作ったしきたりなのであるから、単にその方法などを記録するといったような、いわゆる民俗学的な手法によってではなく、次のような観点、すなわち心理学的というか精神分析的というか、そのような観点からの考察も重要ではないだろうか。

2006年3月7日 初出し
2006年9月 日本心理臨床学会大会発表
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はじめに
アニミズム・シャマニズムに基づく祖先崇拝は、日本文化の基層をなすものと考えられる。祖先崇拝の論理は、大和古語ときわめて類似したもので語られるた め、日本古来の文化であると考えて良いと思われる。この文化は、男女平等・対等・同質を目指す西洋的価値観とは異なり、子々孫々の繁栄と和合を目指す女性 優位・男系原理と呼んで良い日本的価値観である。神経症、心身症などを発症し、そのために本人やその家族の悩み事・困り事となるとき、上記の日本古来の女 性優位・男系原理の文化が存在する沖縄では、祖先の位牌継承問題に関連することが多い。祖先の位牌継承問題は、いま全国的な話題になっている皇位継承問題 と同じ内容のもので、男系男子継承を原則とする。男系男子継承の原則を実践すると、神経症や心身症、ひいては統合失調症と診断されるような場合も治癒し、 特に後者はユタとして機能することがある。ここでは男女平等・対等・同質を目指す西洋的価値観に対置しうる子々孫々の繁栄と和合を目指す女性優位・男系原 理の日本的価値観の心理的側面の主な部分を記述しておきたい。

沖縄あるいは日本独特かどうかは別として、日本では、継承問題というものが存在する。何を継承するかというと、皇位やトートーメーである。皇位やトートーメーは、

(1)長男が継ぐ (2)女は継がない

を原則とするものである。これは、現代を闊歩している”男女平等”の考え方には拮抗する考え方である。したがって、”良くないこと”、”古いこと”と考えられ、退けられようとする場合が多く見られる。しかし、果たして、それは正しいだろうか?

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プロフィール

HN:
Dr.MataYan
年齢:
76
性別:
男性
誕生日:
1947/08/09
職業:
日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
沖縄郵便局私書箱第205号
日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
電子メール postmasterに@を続けてその後にmatayan.comと書く

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