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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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2004年7月19日:初出し
2008年(平成20年)4月6日(日):旧ブログより移動
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わが国の民俗では「霊」の概念は広くいきわたっている。心霊写真やらなんやらは漫画にも良く現れ、人気を博しているようだ。しかし、この「霊」なるものは、科学的に取り扱うことができるものなのだろうか。


「霊」の物理的実体に関する議論はさておき、仮に存在するものとして、その機能的な面に着目するならば、次のように定義できるものではないだろうか。

霊=人の心に影響を与える力

と。

すると例えば、江戸時代に行われた「踏み絵」を考えてみると次のようになる。踏み絵は、物理的には、紙にキリスト像がみえるようにインクを撒き散らしたもの、である。しかし、キリスト教徒にとっては、自分の命と引き換えになっても、それを踏みつけることはできないほどに多大な影響力を持つ場合がある。これが「霊」の働きである。

また、母親が急にいなくなったりすると、子供はパニックに陥ったりする(逆でも同じだろうけれども)。この意味では、母親にしろ子供にしろ、霊をもった存在であることになる。このように例示していけば、数限りなく可能である。

ところで、「霊」は「たましい」でもあろう。「たましい」は、古代大和語(沖縄語)では「マブイ」と呼ばれる。このマブイは、次の性質を持つものとされる。

  (1)それを落とすと病気になる
  (2)病気を治すには落ちたそれを拾う必要がある
  (3)それがあれば病気になりにくい

このような性質は多くの場合には無視されたり、迷信であるとされたりしがちである。ところが、アブラハム・マズローの心理学の基本概念であるところの「基本的欲求」の定義と全く同じであるのは驚きである。

いうなれば、霊=たましい=基本的欲求 であったのだ。これは面白い発見ではないだろうか。ここに、民族医療として行われている種々の儀式は、ひょっとして、心理療法と同等(もしくはそれ以上)のものがあるのではないだろうか、という視点が得られるのである。

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▼ 霊

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千代
2004/7/19 18:23
余談ですが、今日TVで、新潟の水害で1階が浸水してしまった一人暮らしの女性にインタビューしていました。女性はご主人の位牌が助かった時、ワッと泣いてしまったと語っていました。もし、ご主人の位牌がこの水害で流されてしまったら・・・女性は生きる希望を失ってしまったのではないかと思いました。
93798908e4 Dr.MataYan || 2008年 04月 06日 日曜日 || 編集
▽ Re:霊
matayan
2004/7/19 20:16
ああ・・・先の沖縄戦でも、艦砲射撃などから逃げ回るときも、位牌を抱いて逃げ回ったそうです・・・
Dr.MataYan || 2008年 04月 06日 日曜日
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Dr.MataYan
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1947/08/09
職業:
日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
沖縄郵便局私書箱第205号
日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
電子メール postmasterに@を続けてその後にmatayan.comと書く

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