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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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もう書き込みを終えたと宣言されているブログであるが、あんまり意味のないブログ、というのがあった。その中に、マズローの理論に関する疑問を述べたエッセイがあった。その記事を下記に引用する。

(引用ここから)

息子から読み取るマズローの5段階欲求解説図の誤解

けっこうまじめに思うところがあるのだが、今日はその片鱗を息子の話を交えて。



マズローの5段階欲求は心理を学ぶものならだれでもしっているだろう。そしてかならず同説を説明する書籍にはピラミッド型の図が書かれている。底辺に「生 理的欲求」と書かれているアレである(わからない人は「マズロー」「欲求」で検索してみよう!)。あれはなぜピラミッド型の図なのか?学生時代は全然その ことに疑問を感じなかったのだが、あの図がピラミッド型であるために誤解もうまれやすいのではないかと最近思う。

息子は妻からダイエットを強いられ、食欲は我慢できるが、自分がやりたいゲームや友達との遊びは我慢できない。そしておこられる。おこられるというペナル ティがありながらも我慢ができないほどゲームや遊びが我慢できない。ピラミッドの面積でいうと食欲は底辺であるから一番大きいはずである。つまり、あの図 は各段階によって面積がちがうのにその欲求の強さ、量など計測可能な値をまったく繁栄していないのである。
心理の世界から離れてかなりの期間になるが、たしかマズローがうったえる説の中にその量的な問題はなかったように思う。あくまでもその欲求が発生する段階 をあらわすことが目的なはずだ。もしそれを忠実に表すならピラミッド型ではなく長方形にならなくてはいけないのではないだろうか?

どうでもいいことだが気になる。たいへん気になる。

(引用ここまで)

ここであげられている疑問は、マズローの理論をマズローが提唱したままの形であれば、それは大変にもっともであると思われる。彼(ブログ主)の息子を観察した結果である、

ダイエットを強いられるも食欲は我慢できるが、ゲームや遊びが我慢できない

ということが理解される様な理論でなければならない。上記の話から理解されることは、食欲は一番大きいはずだのに、それほど強く現れず(我慢できるほどと いうこと)、遊びやゲームは我慢できないほどに強く現れる、ということだ。マズローの理論からは、下位の欲求の方が上位の欲求よりも強いはずなのだが?と いうことであろう。

ゲームや遊びを全く自分だけの孤立した中でのものであれば別だが、普通は、仲間を必要とする。この状態であると考えよう。前者であれば、病気の範疇に入り そうだ。そうであれば、このゲームや遊びは、所属・愛情欲求の充足行動と考えられる。食欲とともに、母親からの欲求充足の阻害が起こると、つまり安全欲求 の未充足が起こったとき、食欲は我慢できるが所属・愛情欲求は我慢できない、という状況なのだ。”我慢できる”という状態は、彼は、欲求がそれほど強くな い、と考えているようだ。

まぶい分析学では、マズロー理論は拡張されている。基本的欲求は、人間の甘えの行動の源泉と考える。基本的欲求は、実は自分自身で充足できる性質のもので なく、必ず他者を必要とするものであることに着眼している。つまり、他者に甘えずして充足は不可能なのが、基本的欲求なのである。

甘えたいときに甘えさせてくれる人に対しては、信頼心と忠誠心が沸き起こる。食欲は、甘えさせてもらえたがために、母親に対して信頼と忠誠の気持ちがある ため、我慢できるものと思われる。所属・愛情欲求に関しては、甘えさせてもらってないということが出来、したがって、充足されるまでは、信頼と中性の気持 ちは出来上がってないから、我慢など出来ないと考えることができる。

しかし、この所属・愛情欲求が、安全欲求が充足されたがために自然に現れたものであるならば、それほどがむしゃらにゲームや遊びにしがみつくことはないで あろう。彼の息子ががむしゃらになっている状態であるのかどうかは定かではないが、仮にがむしゃらになっているとすれば、それは次のように考えることがで きる。

安全欲求が充足されない状況であれば、つまり安全欲求に基づいた甘えが充足されない状態であるとき、それを食欲等の下位欲求に基づいた甘えの行動が現れる とき、これを『退行』と呼ぶ。逆に上位欲求、この場合は所属・至上欲求であるが、に基づいた甘えの行動が現れるとき、これを『越行』と定義している。退行 や越行が生じるのは、現在充足されるべき基本的欲求に基づいた甘えが充足されないときであり、充足されるべき欲求に変わって現れる欲求(これは他者の行動 を模倣したりして現れる)を『代理欲求』と定義している。代理欲求に基づく甘えは、それのみを充足しても一時的には充足されようとも充足されることはな く、代理欲求が発生する原因となっている未充足の基本的欲求に基づく甘えが充足されるまでは、延々と引き続いて発生する性質を持つ。このような状態になっ ている親子関係は良く見られるが、これは『甘やかし』といえる状態なのである。
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Dr.MataYan
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1947/08/09
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日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
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日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
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