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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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意 思に反した行動を繰り返す病気は、すなわち霊的病気と呼ばれるものの大きなひとつの特徴です。また、獅子に反した行動が現れるということは、精神分析学が いうところの反復強迫ではないだろうかと思われます。この反復強迫が発生するメカニズムについては、いまひとつはっきりしないようです。明快に説明したも のにお目にかかったことがないのです。

ところが、拡張マズロー理論(Extended Maslow's Theory or Maslow-Matayoshi's Theory)によれば、反復強迫は「甘やかし」として理解できるかと思われるのです。それは次のようになります。

まず、「甘やかし」について述べてみましょう。人間は「甘える」という心性を持つ生き物であることは明らかなことといたします。『甘え』と言う日本語を介 する人であれば、これは当然のこととして受容できると思います。ここで、「甘える」ということは、ロングセラー『「甘え」の構造』で有名な土居健郎元東京 大学教授によりますと『依存欲求』、「依存する」ということであるのですが、もっと実生活に密着した形で理解できるように再定義することが良いと思いま す。それは、「自分でできないことではないが(あえて)他者に依頼すること」と定義できると思います。実際、あまり頻繁に依頼されると(甘えられると)、 「自分でやれよ!甘えるな!」などと言いたくなってしまう事は日常的に良く実感されると思います。

人間の「甘える」という行動は、マズローの基本的欲求充足の行動であると、日本文化に基づく心理学と家族療法であるまぶい分析学では考えます。したがって、甘えるということには、

(1)生理的欲求に基づく甘え
(2)安全欲求に基づく甘え
(3)所属・愛情欲求に基づく甘え
(4)承認欲求に基づく甘え
(5)自己実現欲求に基づく甘え

の五種類があることになります。マズローは、晩年には、第六番目の基本的欲求として、自己超越欲求を提唱しました。しかし、少なくとも現段階においては、 臨床的にはほとんど不要であると思われますので考慮外といたします。さらに、マズローは、生理的欲求が充足されれば自然に安全欲求が、安全欲求が充足され れば自然に所属・愛情欲求が、というように、順次に状態が遷移していくものと考えました。これは欲求の階層構造ということでよく知られています。子育てを しているお母様形にこのお話をし、この欲求が次第に変化していく様子などを観察してもらいますと、まさにこのような階層構造が存在するということが実感さ れ、報告されてきています。

これらの基本的欲求が充足されるには、必ず他者を必要とするということがその大きな特徴であります。だからこそ、それらを充足するには、「甘える」という 日本語に特有な概念が適用されうるのです。しかし、現実の家庭生活においては、経済状態や養育をしてくれる親の心理状態などによって、充足されない(親に 甘えることができない)場面が多々発生するものだということがあります。

仮に、幼児が生理的欲求に基づく「甘え」は親から充足させてもらえたとしましょう。すると、理論によれば、次位の安全欲求に基づいた甘えが自然に発現する ことになるわけですが、この『安全欲求』に基づく甘えの充足は、優れて家庭内の状況に影響される物であるという性質があります。たとえば、両親が不仲で あったり、共稼ぎで鍵っ子であったりするときなどには、なかなか充足されない事は分りますね。すなわち、安全欲求に基づいて両親に甘えることができないの です。つまり、安全欲求(傍にいて欲しいという心意)に基づく甘えは、たとえば、親の機嫌が悪くて近寄り難かったり、「お仕事だから・・・ごめんね」とい うことで拒否されてしまったりということがほとんどなのではないでしょうか。

ここで、人間には「模倣本能」が働く事を考慮しましょう。他者が関係を持つ様子を真似るのです。たとえば、生まれたばかりの第二子に母親を奪われ、母親に 甘えられる第二子の姿を見て、自分も幼児化してしまうことなどは、第一子には当たり前に観察される現象でしょうし、子育てを経験した方は、うんざりするほ ど観察されたことでしょう。これは「退行」と呼ばれる、よく知られた現象です。赤ちゃん返りとも言われますね。また逆の場合も存在します。赤ちゃんではな く兄や姉、大人の行動を真似する、つまり精神年齢が急に上がったかのように大人びた行動をとるようになったりするのです。いわゆる「大人びた子」「ませた 子」となり、回りからは「良い子」として認識されるようになるわけです。不思議なことは、この現象、つまり「退行」に対応する現象を表現する心理学的な言 葉が無いことです。ということは、今まで「良い子」なのだからとして、心理学では問題にせず認識してこなかったということであると考えられるのです。どち らの場合も、親の関心を引いて甘えるための行動なのでありますから、根は同じであることに注意すべきである事は至極当然でしょう。そこで、まぶい分析学で は、退行に対応する言葉として「越行」を定義・導入する事としました。

ある基本的欲求に基づく甘えが充足されないような関係にあるとき、模倣によって、他者の行動を学習した結果として、見かけ上の基本的欲求が現れると考えま す。この見かけ上の(自然に現れたものではない)基本的欲求を「代理欲求」と呼んでいます。代理欲求は、ある基本的欲求が充足されないために、代わりに現 れている欲求ですから、代理欲求が発生する原因となっている、ある基本的欲求が充足されない限りは、いつまでも充足を求め続けるが、まるで底なし沼のよう に、充足しても充足しても充足されないという特徴があることに気をつけましょう。これはまさに「反復強迫」の事を言い表しているのではないでしょうか。言 い換えれば『甘やかし』であるわけです。そうしますと、今まで良くわからなかった反復強迫のメカニズムが明らかになり、したがってそれが生じることの原因 を求め対処を行うことが可能となるのではないでしょうか。
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まぶい分析学の研究・支援・雑談などを目的としています。関心ある方はお気軽にご参加下さい。誰でも自由に参加、退会ができます。参加費は無料です。

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Dr.MataYan
年齢:
70
性別:
男性
誕生日:
1947/08/09
職業:
日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
沖縄郵便局私書箱第205号
日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
電子メール postmasterに@を続けてその後にmatayan.comと書く

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