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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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まぶい分析学の大切な概念のひとつに受忍限度期間という概念があります。これは、タイトルに示したように、いつまで我慢できるか?ということです。男がスケベになる理由や、今まで「良い子」であったのに急に犯罪を犯したり、燃え尽きてしまったり、・・・、といったことを理解し対処するためのキー概念です。

この受忍限度期間については、臨床経験から、ほぼ10年前後であると見当をつけています。個人差が大きいのですが、10年前後も我慢すると、もう嫌だ!と反動が形成されるのです。 

ところで、国際派日本人養成講座という人気のメールマガジンがありますが、最近、次のようなタイトルの記事が配信されてきました。『ナチス、ソ連、中国 ~ 全体主義国家の共通性、「全体主義国家は五輪開催後10年前後で崩壊する」!?』というものです。あららら(^^;

なんとまぶい分析学の受忍限度期間と同じではないですか。しかも、ナチスやソ連など、抑圧が始まってからのデータ付(笑)。面白いので、ちょっと紹介したいと思います。 要約してもいいのですが、先々の資料として保存しておく意味で、全体をコピペしておこうと思います。

(引用開始)
■■ Japan On the Globe(543)■ 国際派日本人養成講座 ■■■■

Common Sense:ナチス、ソ連、中国 ~ 全体主義国家の共通性
「全体主義国家は五輪開催後10年前後
で崩壊する」!?

■転送歓迎■ H20.04.13 ■ 37,593 Copies ■ 2,818,606 Views■
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■1.「全体主義国家は五輪開催後10年前後で崩壊する」■

「全体主義国家がオリンピックを開催すると、10年前後で崩壊する」という「法則」があるという。1936年にベルリン・オリンピックを開催したナチス・ ドイツは1945年に第2次大戦の敗北により消滅した。1980年にモスクワ・オリンピックを開催したソ連は1991年に崩壊している。この「法則」が正 しいなら、今年2008年に北京オリンピックを開催する中華人民共和国は、2018年前後には消滅するだろう、、、。

これはあながち政治的ジョークとばかり言いきれない。全体主義国家とは、国内を警察力や洗脳教育・思想統制で締め付けて統治している国のことだが、オリ ンピックを開けるほどに国民が豊かになると、国民は自由を欲して政府の統制への不満が高まる。一方、国際社会においては警戒を招き、緊張が強まる。こうし た内外の圧力が昂じて、全体主義国家が崩壊する。そんな法則があっても、おかしくない。

ウィーン生まれの経済学者フリードリッヒ・フォン・ハイエクは、ナチスと相容れずにロンドンに逃れ、第2次大戦の最中に『隷従への道』を出版して、社会主義、国家社会主義(ナチス)を含めた全体主義への警鐘を鳴らした人物である。

当時の英国内では社会主義的思潮が根強く、またソ連は同盟国であったので、社会主義をナチスと同一視するハイエクの主張は強い反発を引き起こした。

戦後、イギリスは社会主義政権のもとで長期的な経済停滞に陥るが、そこからハイエクの唱える自由主義思想の方向に転換して、祖国を救い出したのがマーガ レット・サッチャーだった。そして同じく自由主義を信奉する米国レーガン大統領と力を合わせて、ソ連を崩壊させた。

ハイエクの思想は、全体主義国家の本質を解明したものであり、それは現代における最大の全体主義国家・中国の本質を理解する上でも参考になる。今回は渡部昇一氏の『自由をいかに守るか ハイエクを読み直す』[1]をテキストとして考えてみたい。

■2.社会主義から生まれた国家社会主義■

ヒトラーは社会主義者を追い払って、ナチス政権を誕生させた。追い払われた社会主義者たちはイギリスに逃れて、社会主義的思潮を広めた。

こうした経緯から、社会主義とナチスは相対立するものだ、と考えられていたが、ハイエクは、ナチスは社会主義が発展したものだ、と言う。ナチスとはドイ ツ語でNational-sozialistische(英語ではNational Socialist、国家社会主義)の略称であるから、社会主義から国家社会主義が生まれた、と言えば、両者の関係は見えやすい。

実際にハイエクは、ドイツやイタリアの指導者たちの多くが、始めは社会主義者として出発し、最後はファシストやナチスになった、と明かしている。

これは日本でも同様で、昭和初期に日本では共産主義者を逮捕して、説教して転向させた。この中には高級官僚になる者が大勢いて、支那事変の頃には企画院 などの国家中枢に食い込んでいった。この連中が、支那事変から大東亜戦争中に、次々とナチスに見習った全体主義的立法を推し進めた。[a]

■3.「ザリガニとサワガニ」■

社会主義と国家社会主義との関係を、渡部氏は「ザリガニとサワガニ」という比喩で述べている。

ザリガニとサワガニは同じ甲殻類だが、一緒に飼っていると、ザリガニがサワガニを食べてしまう。

ザリガニは縦に動くから一国社会主義でナチスやファシスト、サワガニは横に動くから国際連携の共産主義、二種類の社会主義者が喧嘩すると必ずナチスが勝つ。実際、ドイツでもヒトラーが勝ち、イタリアではムッソリーニが勝ちました。

ロシアではまだファシストがいないうちに革命が起こったので共産主義が生き残ったのですが、ドイツというザリ
ガニと喧嘩しているうちに負け始め、サワガニでは駄目だということでザリガニに変身しました。ドイツとの戦争を
祖国防衛戦争に位置づけたのは、ソ連の共産主義が国家社会主義になったということです。[1,p61]

サワガニとザリガニという比喩は、中国においてもよく当てはまる。中国共産党ははじめはソ連の指導のもとで、サワガニとして出発したが、そのうちに仲違いして、両方ともザリガニに進化して対立するようになった。

■4.経済統制は必然的に思想統制に進む■

国際共産主義という「サワガニ」も、国家社会主義という「ザリガニ」も、同じ全体主義という「甲殻類」に属する。全
体主義の本質を、ハイエクは自由主義と対比して、次のように述べている。

自由主義は、交通ルールを設定して、そのルールに従っている限りは、どこに行こうと個人の自由だとする。それに対して、全体主義では個々の車に「どこに行け」と命令する。

家庭のような小さな集団なら、家長が家族の一人一人に個別に命令してやっていくことができる。村単位でも、村長が指導者として村民を指図しながら引っ張っていくことができよう。しかし、国家という大きな単位ではどうか。

戦時とか、とか、経済恐慌などという非常時においては、政府が国政と国家経済において、全国民に一つの方向に行くよう命じて、危機を乗り切ることが効率的である。

しかし、ある程度、豊かな国家においては、無数の国民がそれぞれ「遊びに行きたい」とか、「買い物に行きたい」などと個人的欲求を持つ。こうした状況で、社会全体を政府があれこれ個別命令してうまく運営していく事は不可能だ、というのが、ハイエクの考えである。

実際に、ソ連にしろ、中国にしろ、計画経済を試みた全体主義国家は、みな失敗に終わっている。また同様に戦後のイギリスも労働党政権下で社会主義政策がとられたが、それが長期的な英国経済の低迷をもたらした。

全体主義国家での計画経済はかならず失敗する。その失敗を隠して、独裁政権を維持しようとすると、かならず報道統制、言論統制などという手段で、国民の目から真実を隠さなければならなくなる。

経済統制はかならず思想統制に進む、というのが、ハイエクの主張である。

■5.「社会主義的市場経済」!?■

無理な経済統制を続けて崩壊したのがソ連であったが、計画経済を捨てて、中国は「社会主義市場経済」という「独創的」な活路を見いだした。果たして自由市場経済と社会主義的統制が両立しうるのか?

ここで、自由主義とは、「交通ルールを設定して、個々の車の行き先はそれぞれに自由にさせる」こと、というハイエクの比喩に戻って考えてみよう。

ここでの交通ルールとは万人に共通に適用されるべきものであり、独裁者が恣意的に適用して良いものではない。「速度制限60キロ」と言うルールに対しては、一般国民も共産党員も等しく従う、というのが大前提である。

しかし、独裁体制において、スピード違反を取り締まるべき警察も、また違反者を処罰する裁判所も、党幹部が統制しているとしたら、どうなるか。

党幹部は速度制限など気にせずに、好きなだけスピードを出すことができる。一方、一般国民は速度制限を守らなければ、逮捕され処罰される。そこには公正な競争はあり得ない。

党幹部が経営する企業が、好きなだけ銀行から融資を得て、不良債権の山を築く。最低賃金など無視して労働者を酷使する。環境規制など無視して公害を撒き散らす。これは強者のみが自由に振る舞える弱肉強食のジャングル社会である。

自由市場経済とは、自由競争の前提として公正な法の支配を基盤とするものであり、独裁政権下で強者が何でもやり放題のジャングル経済とは本質的に異なるものである。

■6.「絶対的権力は絶対的に腐敗する」■

そんな腐敗は一部の現象であって、独裁政権でも公正な法の支配・適用が行われて、自由市場経済が成り立つ、と考える人もいるだろう。

これに対する反論として、「絶対的権力は絶対的に腐敗する」という19世紀英国の自由主義思想家アクトン卿の言葉がある。ソ連や中国の共産党幹部の「労働貴族」ぶりを見てみれば、この法則の正しさは歴史的に実証されていると言える。

全体主義社会が必然的に腐敗するのは、政府が国家目的を決め、「目的は手段を正当化する」という論理から、好き勝手ができるからである。「人民を幸福に する」という目的のためには、「金持ちから財産を奪ったり、対抗勢力を武力で打倒する」という手段も正当化される。

自由主義社会における法律や道徳の基盤は、どのような高尚な目的のためでも、「やってはいけない事はやってはいけない」と手段の善悪を問う所にある。貧乏人に小判を配ろうと金持ちの家に泥棒に入るネズミ小僧は、法治社会では犯罪者である。

「目的は手段を正当化する」という考え方は、個人の倫理観、道徳感情を麻痺させる。その結果、ナチスがユダヤ人を抹殺しようとしたり、ソ連で収容所列島が作られたり、中国で知識階級を追放したり、という人権無視の暴走政策が取られるようになる。

その一方で、国民一人一人が持つ宗教心や道徳心は政府の批判につながりかねないので、徹底的に弾圧する。ソ連ではキリスト教が、中国では儒教が弾圧された。

「何が正しいか」を決めるのは政府であって、各個人はそれに従うだけである。逆に言えば、政府がすることはすべて正しいことになる。だから全体主義国家は必然的に腐敗する。

■7.国民の不満を封じるためのメディア・コントロール■

こうした腐敗により、平等を目指していたはずの全体主義国家では、かえって貧富の差が激しくなる。ソ連においても、「上位人口の11~12%が、国民全 体の所得の約50%を得ている」という推定があった。これは当時の米国の上位10%が国民所得の約35%を得ていた状況よりもひどい。

中国における貧富格差も同様にすさまじい。1998年の時点で上位10%の人口が総収入の38.4%を占めていた(何清漣『中国現代化の落とし穴』草思社)という。

10億円クラスの超高級住宅に住み、1億円以上もする超高級車を乗り回す大富豪がいるかと思うと、年収百ドル以下の農民が9千万人もいる[b]。

我々は皆が貧乏であれば我慢できるが、自分が貧しいのに豊かな人がいると、妬みの情を抱く。まして共産党幹部が特権を使って金持ちになったのであれば、なおさらである。

「政府への不満を誘発しかねないことは、すべて、国民の目から遠ざけられるだろう」とハイエクは言ったが、これを渡部昇一氏は次のように解説している。

全体主義というのは、思想やイデオロギーの闘争だけでなく、事実そのものをねじ曲げなければならない体制だということです。

したがって、知識を伝える学校教育、新聞や映画などのメディアは、人々が統制する側を信頼するように仕向けるためにだけ使われるようになり、疑いや躊躇 を生む可能性のある情報は発表されないようにコントロールされるとハ イエクはいいます。[1,p246]。中国が最新の情報技術を用いた史上最大級のメディア・コントロール体制を敷いていることは、[c,d]で紹介した。

■8.史上最大・最強の全体主義国家■

学校教育やマスコミ報道を通じて、全体主義政府は「国有思想」を国民に吹き込む。それは理想追求、あるいは敵への憎しみ、という熱烈な感情を国民に植え付け、それによって国民の不満をそらしながら、特定の方向に動員するのである。

理想追求としては、ナチスの「アーリア人種による世界支配」、ソ連の「国際共産化」、中国の「大中華民族の再興」がある。

敵への憎しみを煽るという面では、ナチスのユダヤ人排斥、ソ連の西側資本主義との対決、そして昨今の中国では「反日」を利用している。

こうして全体主義国家では、善悪も真実も理想も、そして憎しみさえもが政府のコントロールされる。国民はそれに盲目的に従うロボットになるしかない。まさに「隷従への道」である。

自由主義国家においては、国民一人一人が何を善悪と考えるかという「良心の自由」、何が真実かを追究する「学問の自由」「報道の自由」を持ち、自分の頭で考え、法の枠内で自分の良心と欲求に従って行動する。

そういう生き方を理想とするのが自由主義であり、国民をロボットとして隷従させる全体主義とは、この点で本質的に対立する。

現代の中国は、ナチスやソ連に比べても、人口規模、軍事力、経済力、政治外交力、メディア・コントロール技術の各面においてはるかに強力である、と言える。

この史上最大・最強の全体主義政府が、国内の農民階級を抑圧し、チベットやウィグルなどの異民族を武力支配し、そして台湾を武力で脅かしている。そして、そのような国がわが国に隣接しているのである。
(文責:伊勢雅臣)

■リンク■
a. JOG(263) 尾崎秀實 ~ 日中和平を妨げたソ連の魔手日本と蒋介石政権が日中戦争で共倒れになれば、ソ・中・日の「赤い東亜共同体」が実現する! http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog263.html
b. JOG(505) 断裂する中国社会1億円の超高級車を乗り回す「新富人」と年収100ドル以下の貧農9千万人と。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h19/jog505.html
c. JOG(438) 情報鎖国で戦う記者たち~ 中国のメディア・コントロール(上)  全世界で不当に監禁・投獄されている記者のおよそ三分の一は中国政府によるもの。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h18/jog438.html
d. JOG(439) 「天網恢々、疎にして漏らさず」 ~ 中国のメディア・コントロール(下) 中国政府は世界で最大かつ最先端の ネット統制システムを構築した。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h18/jog439.html

■参考■(お勧め度、★★★★:必読~★:専門家向け)
→アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 渡部昇一『自由をいかに守るか-ハイエクを読み直す』★★★、 PHP新書、H19
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696651/japanontheg01-22%22
(引用終了)
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1947/08/09
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自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
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