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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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3 東西の父性
元京都大学教授の河合隼雄氏は、「父性」を「切断の原理」などと称している{註8}。これに対し、林氏は、それは西洋的な父性であると反論している。林氏 によれば、父性とは、価値の中心、まとめ上げる力、秩序感覚を与える、文化の継承、社会規範の担い手、と具体的にあげている。そんな事情であるので、まず は、洋の東西の父性の原点を探ってみる必要があると思われる。これに対して、母性については、洋の東西を問わずに、同じものと認識されているようである。



いわゆる西洋的な生活様式では、子は、昼間は母に甘えることができても、夜になると別室に寝かされるのが 普通であるため、甘えたくても甘えられなくなってしまう。しかし、これは大人でもそうであろうが、夜にこそ、子は母に甘えたい心理は出るものだ。そのよう な子の願いもむなしく、つまり、母子関係を父が切断してしまうのだ。ここで、子が母に甘えるのを疎外する因子としての父親がいるので、子は父親に嫉妬する ことになる。その様子がエディプス・コンプレックスとして表されるものである。このような関係において究極的には、父を殺して母を得る、という心意が発生 する。このため、いわゆる西洋的な父には「甘えにくい」のである。また体力差、能力差からいって、恐怖、畏怖の対象と子には映るのが一般的であろう。

一方、いわゆる日本的な生活様式では、親子が川の字になって寝る、ということがある。この場合、父に対する嫉妬は、西洋人ほどには起こらない。日本的な生 活様式において、子が母に甘えることができなくなるときは、母が女に変身するときである。これはアジャセ・コンプレックスを形成する要因である。したがっ て、日本的な生活様式では、子は父に対しては西洋人的な意味での「甘えにくい」というのとは異なっているわけだ。嫉妬の感情は、西洋ほどには、特に強くは 発生しないからだ。

以上のように、子に与える影響としての父の役割や「父性」には、洋の東西において、その心理的内容に違いがあると思われる。父性・母性に関する一連の論客 達は、この点を誰も論じていないように思われる。以下、この点について少し詳しく考えてみる。条件母性反射が成立した相手に対しては、子は、安心感が得ら れるため、必要に応じて無条件に甘えていく。この「甘え」によって、子は成長していくと考えられる。子は母に甘えながら、それが充足されれば、母が好きな ものにも甘えていくようになる。この辺りは移行対象論が扱うことであろう。しかし、その様な現象が発生するには、精神的な成長過程を検討する必要がある。

__________________
註1 道義リンクス:http://www.ne.jp/asahi/hyo/tadaon/michilyn/
註2 林道義HP:http://www09.u-page.so-net.ne.jp/ka2/rindou/
註3 又吉正治・荻野恒一:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、医療人類学小特集、理想、627号。
註4 又吉正治:祖先崇拝と心理療法、第2回東洋思想と心理療法研究会、駒澤大学、東京、2000年3月。
註5 又吉正治:水子の祟りの精神分析-日本文化の心理療法化、第3回東洋思想と心理療法研究会、駒澤大学、東京、2001年3月。
註6 日本心理学とは日本文化に基づいて西洋諸心理学を拡張、統合、体系化した心理学のことをいう。
参照
日本心理学ML: http://www.egroups.co.jp/group/Japanese-Psychology/ 
著者HP:http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Green/6462/
註7 ルネ・スピッツ(古賀訳):
註8 河合隼雄:
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Dr.MataYan
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1947/08/09
職業:
日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
沖縄郵便局私書箱第205号
日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
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