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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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2004年8月12日:初出し
2008年(平成20年)4月11日(金):旧ブログより移動・加筆(このとき、『育児 押し付け』でググってみると、ぶはは(^^; 45万件も出てきた(笑)。共通していることは、夫が仕事に専念し、家庭を振り返らないと言うことに『押し付けられた』と感じる人が多いようだ(笑)。この場合、男は、子供がいるから余計に仕事に打ち込む、といったことも多いのだが・・・いずれにせよ、夫婦間の感覚がずれていることが問題だ(笑)。
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五月一日本紙論壇に東京都立大大学院生の堂○氏による標題のようなご意見があった。恐らく氏の博士論文内容の趣旨かとも考えられるが、学者(の卵)としてのご意見としては問題が多いので指摘しておきたい。

一般に「押し付ける」という言葉をフェミニズム・ジェンダーフリー論者は多用するが、これに惑わされてはいけない。本当に、育児は女性に押し付けられていると言えるのか?

似たような問題であるが、教育とは規範などの「押し付け」である、という人も多い。分かりやすくするために、このこととの比較で考えてみよう。

ある種の規範などを子供に修得・習得してもらうとき、それを「押し付け」と考えるようでは教育者失格と言えるだろう。なぜか?生徒と教師の間に信頼関係が成立しておれ ば、「こうしましょう」と教師が言えば、生徒は素直に「はい!」と答えるであろう。また、例が適切かどうかはべつとしても、信頼関係が異常に深ければ、例えばオウム真理教のように、信徒を殺人に まで持ち込むことができるであろう。このような場合「押し付け」とは言わない。信頼・尊敬する人のいうことは、人は聞き耳を立てるものだし、言い付けを守 ることにより、その人からの信頼を得るように行動するものだ。「押し付け」とは、本人の意思に反して、無理強いするようなことをいう。

さて、世の母である女性は育児を「押し付け」られているのであろうか?育児したくないのに無理強いされているという状態が一般的であるなら、もうこの世は 闇である。そんな気持ちで子育てができるわけは無い。家族療法の臨床を通して長年にわたって母子関係を見てきたが、「押し付けられている」という感覚の女 性には会ったことが無い。僕が見た殆どの女性は、困難な中でも子供をどうして育てれば善いのか?献身的な人達だった。

現在の男女共同参画を考える人達の最大の欠点は、子供の側の立場・心理を無視することだ。堂○氏も例外でないようだ。子の養育は、乳児の間は、第三者に依 頼するとしても、同じ人にすることが良いと言える。したがって、例えば、在日駐留米軍基地内においても、若い兵士のカップルは共働きが多く、保育所が必須なのだが、そこでは、可能な限り、乳幼児は一人の固定された保育士が担当するようになっている。対人関係における基本的信頼を子に育てるためだ。したがって、普通は、子を産んだ母親が子を担当して当たり前だ し自然なのだ。そうでなければ、母親も乳が張って困ってしまう。「押し付け」なんていう感覚で授乳をしている母親はいないだろう。いるとすれば、女である 自分を自己受容できない人だろう。これは少数派である。経験的に知れる限り、育児を押し付けられているという感覚の母親は見たことが無い。

好意的に解釈して堂○氏の考えが正しいとすると、それは少数派のものだろう。少数派の論理を多数派にじかに適用してはならない。論文捏造や盗作をする大学を抱 えている本県だから言い難いけれども(笑)、そんな考えを基本として論を展開しても、どこかおかしい。東京の大学もレベルが下がったなと感じる。
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投稿者:赤毛のアン
2004/8/13 1:39
“育児を押し付けられている”と感じる人は子供を育てることは素晴らしい仕事なのでやりがいを持ってやっている〈もちろん大変ではあるけれど)人がいるなどとは想像できない状態にあるのだろうと思いました。“押し付けられている”と感じている人に育てられたら子供がかわいそうですね・・・。
99099ea35c Dr. MataYan || 2008年 04月 11日 金曜日 || 編集
▽ 押し付けられた子育て?
旧ブログより移動しました
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投稿者:Dr. MataYan
2004/8/21 22:17
コメントありがとうございました。
ほんとにそうですね。でもまあ、論文にするなら、「押し付けられている」ということが、全国的に正しい思いであるかどうかの検証が必要ですね。身の回りには、忙しいときに手伝ってもらえる人がおらず、あかゃちゃんが泣き止まず、といった状態にある場合には、その時点では「なんで私だけがっ!」という思いに駆られることはあるようですけどね。

http://www.geocities.jp/jap_psyche/
Dr.MataYan || 2008年 04月 11日 金曜日
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日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
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電話 090-1940-0525
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