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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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2008年(平成20年)3月22日(土) ブログ移転に伴い、検討作業を少し進めました。
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トートーメー問題は間違った見解が流布されている。以下に述べる早稲田大学法学部水島朝穂教授のゼミの報告書に見られる例もそうだ。これは参考にしたものが間違っているので致し方ないけれども、インタビュー調査は、インタビュー結果の検証もある程度は行わねばならないのではないだろうか?

以下に、水島朝穂ゼミの沖縄での合宿報告がネット上にあるので、それを示し、間違っているところを指摘しておこう。間違いは祖先祭祀文化記述全般にわたっているが、ここではトートーメー問題だけにとどめておく。赤字で適宜コメントを入れていく。
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 首里・那覇方言音声データベースというサイトがある。連絡先(メールアドレスからすると、どうやら、琉球大学にあるようだ。そこで、”とーとーめー”を調べてみると、まことしやかに(^^;

トートーメー /tootoomee/ (名詞) 尊前

意味:
[1]位牌のこと。尊い意をもつことからこういう。
[2]お月さま(幼児語)。
関連標準語:
いはい〔位牌〕,いはい〔位牌〕,おつきさま〔お月様〕,つき〔月〕〔お月さま〕

となっている。



ここに沖縄県中頭郡西原町のホームページがある。その中に、西原町と町女性団体連絡協議会主催「講演会」のページがあり、“まごころが大切です”トートーメーを考える講演会開 催というのがある。2001年と古いのであるが(^^; ここでは、お寺の住職さんが講師に招かれているけれども、ここに大きな問題が隠れていることにど れだけの人が気付いているだろうか。仏教は祖先崇拝とは全くの別物であり、祖先崇拝の慣習について意見を求めるのはナンセンスなのである。もちろん、仏教 者が良く調査・研究しておれば別なのであるが・・・。寡聞にしてそのようなことは知らない。



2008年(平成20年)1月28日(月) 本エッセイを”トートーメー日記”というブログにトラックバックをしました。
二〇〇八年(平成20年3月21日(金) 追加したパラグラフがあります(赤文字)。
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『トートーメー』をキーワードとして検索すると、約4800件がヒットする(Google)。トートーメー問題をキーワードとすると、それは約153件になり(同)。トートーメーについては、トートーメーと位牌祖先崇拝、トートーメーに関する誤り、の記事で誤りがあることを指摘したが、この誤りがかなりいきわたっているようだ。そこで、トートーメー問題…間違ったことを広めて欲しくない!(1)トートーメー問題…間違ったことを広めて欲しくない!(2)、として、さらに指摘してきた。今回も、それを行うこととする。トラックバック機能を持ったブログを選んでいるが、なかなかそうも行かないようだ。



祖先と先祖という語は、少なくともYahoo辞書・大辞林や大辞泉によれば、同じ意味である。祖先は、1 家系の初代、2 家系の先代以前の人々、3 一族のもと、であり、先祖は、1 家系の初代。祖先、2 その家系に属した過去の人々。祖先、である。そして、同辞書には、”祖先崇拝”という語は辞書に存在するが、”先祖崇拝”という語は存在しない。先祖と祖先について、正しいものを選べ。

(1)『祖』というのは、何かを始めた人、という意味があるから、仮にそれを”祖先”とするなら、『先祖』という場合は、『先代の祖先』ということになる。また、『祖先』の場合は、『祖先の先代』という意味になる。この二つは明らかに異なる。
(2)Yahoo辞書に書かれていることが正しい。
(3)辞書にはなくとも、祖先崇拝と先祖崇拝は同じである。
(4)先祖という語よりも祖先という語のほうが、より一般化されたというか、より客観的な印象を与える語だ。
(5)漢字の順序は違うが、意味は異なろうはずがない。

チヂウリの記述について、次の中から間違っているものを選べ。ただし、ひとつとは限らない。

(1)チヂとは、那覇市にある辻町(遊郭街)のことで、ウリとは”売る”ということだ。つまり、過去に実際にあった、貧困のために、自分の娘を辻に売ること、をいう。男の子を売る場合には、糸満売りと言った。
(2)チヂウリとは、家族療法の用語で言えば、多世代伝承のことである。
(3)チヂウリとは、遺伝趨勢のことである。
(4)先祖の祟りのことを、別の言い方として、チヂウリという。
(5)チヂウリは、人間の学習能力と関係したものだ。

日本文化(古代大和文化、アニミズム、シャマニズム)における「たましい」および「神」について、次の中から正しいものを選びなさい。

(1)たましいと神は、基本的には、同じ概念である。
(2)神とは、卑弥呼のようなシャーマンのことをいう。
(3)たましいとは、影響力のことである。
(4)神とは、絶大な影響力のことである。
(5)そんなものは迷信であり存在しない。


人間は甘える動物である。誰でも甘えたくても甘えられない状態におかれたときには不快な感情が生じるけれども、その生じる感情を五つ、次の中から選べ。

(1)拗ねと僻み
(2)安心感
(3)恨み
(4)庇護感(守られているという感じ)
(5)不貞腐れ、自棄糞

2008年(平成20年)1月23日(水) 旧ブログより加筆転載
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男はスケベな生き物である(笑)。しかし、このスケベさは、少なくとも現在のところは、人類の存続にとっては絶対必要不可欠である。しかしまた一方では、このスケベさが種々の性犯罪にも絡んでいる。このような点にかんがみ、まぶい分析学(日本文化の心理学と家族療法(MataYan心理学)では「男の子を正しいスケベであるように育てよう!」ということが大切な項目のひとつとなっている。



セク・ハラは、セクシュアル・ハラスメント sexual harassment の略で、性的な嫌がらせのことである。それは、

労働や教育など、公的な文脈における社会関係において、他者を性的対象物におとしめるような行為を為すこと。特に、労働の場において、女性に対して、女性が望んでいない性的意味合いをもつ行為を、男性が行うこと。性的いやがらせ。性的脅迫。三省堂提供「大辞林 第二版」

である。(個人的でなく)社会的文脈において性的な言動をとるときの問題である。社会的文脈というのは、簡単に言えば、勤務時間中にということだ。勤務時間中に性的関係を持とうとするのは、両者(当該男女)が合意であろうがなかろうが、そもそもの勤務態度に問題があると言わねばならないだろう。しかし、多くの場合には、女性の人権問題として語られることが多い。しかし、実際には、発生件数は少なくとも、男性→女性 と決定的なものではなく、女性→男性 ありうるものなのだ。



林道義のホームページというのがある。そこに「寸評」というコーナーがあり、色々な問題点の指摘を行っている。平成20年2月1日付の記事に、お懐かしや大日向雅美氏の母性神話論というのがあった。いわゆる母性神話を否定するサヨク論者と肯定するウヨク論者の考え方の違いを述べている。

僕自身は、どちら側にも組する気はない。なぜなら、心理学としては、どちらの論もつまらないからである。その辺を、林道義氏の記事を利用させていただいて、何がつまらないのか、そういう心理相談は、本来はこうでないのか、という点を明らかにし、まぶい分析学の特徴を浮き彫り(になるかどうか(^^;)にしてみたい。



身内に対してのみ暴力を振るう人がいる。家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)と呼ばれ、かつては、夫婦喧嘩は犬も食わない、とされ、警察も民事不介入といった状態であった。しかし、昨今では”法律”まで作られ、色々と問題を生じるようになった。家庭内暴力という問題が、そのことを基にして、社会にまで顔を出すようになってきたといってよい。

その法律は、フェミニズム活動家が主として作成し、しかも日本人にも適用可能かどうかの検討を経ることなく欧米のものを参考にしているようだ。そのためか、逆に、行きすぎがあった場合、家庭を破滅させる方法とまで考えられ、色々と問題になっている。

まぶい分析学の方法、つまり「甘え」という概念を利用する方法では、特に男性の甘えの対象となる女性がこの方法を習得すると、ほぼ間違いなく(女性の能力にも依存するが)当事者間で解決可能である。現在のDVの法律による解決法は、例えば、けんかする生徒がいるとき、弱いほうを保護する、というか、両者を「法律」と「警察力」で転校させてしまうような事である。人間性の進歩がない(^^;

もう書き込みを終えたと宣言されているブログであるが、あんまり意味のないブログ、というのがあった。その中に、マズローの理論に関する疑問を述べたエッセイがあった。その記事を下記に引用する。

(引用ここから)

息子から読み取るマズローの5段階欲求解説図の誤解

けっこうまじめに思うところがあるのだが、今日はその片鱗を息子の話を交えて。



次の文章は、中国で仕事をされている方のブログに見る御意見である。それによると、現地で中国人を見ていると、マズローの理論は当てはまらない、ということなのである。

下記に示した引用文からも知れるように、実際の人間では、欲求が段階的に順序良く充足されてから発現するというより、欲求の飛び越しが見られるというのである。この点は、僕の周りにも良く見られるし、僕自身もそのような精神構造になっているように思える。



ま ぶい分析学は、いわゆる”たましい”の持つ性質がマズローが提唱している”基本的欲求”の定義と同一のものである、ということに基づいて、日本文化と西洋 文化の橋渡しの一つを実現している。したがって、マズロー理論は、まぶい分析学にとっても重要である。そこで、ネット上に見られるマズロー関係の疑問を集 め、それに答えることを試みる。答えられないところ、すなわち、マズロー理論の欠点が見つかれば、それは理論を拡張することにつながり、新しい仕事とな る。


2008年(平成20年)2月3日(日) 旧ブログより加筆訂正転載
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物事を善と悪、あるいは全か無か、壱か零か、と二つに分けて考える方法がある。二値思考とか二分法思考といわれる。あるいはデジタル思考とも呼ばれたりす る。そして、総てを白か黒かはっきりとさせねば気がすまない、という人がいる。白でもなく黒でもないというグレーゾーンの存在を許せない性格である。この ような人を「二値思考人」と仮に呼んでおこう。

二値思考人の行動は厄介であることが多い。ちょっとした対立があるとき、自分が立つためには相手を否定し、相手が立つと自分が否定されたような気になるよ うだ。これはいわゆる「キレやすい」性格といえるであろう。そして、何でも、他者のせいにしてしまう、という傾向が見られる。


2008年(平成20年)2月6日(水)旧ブログより転載
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特に難治性の疾患の場合には、種々の怪しげな民間療法などが横行して医学側を困らせることがある。アトピー性皮膚炎も例外ではないようだ。また沖縄には医 者半分ユタ半分というよく知られた諺がある。これは、病気は身体的な面と精神的な面の両面からアプローチすることがよい、という意味である。アトピー性皮 膚炎も、どうやらこの類のようだ。



あちこちで、トートーメー問題について、間違った考え方がそのまま広められている。これは大変に厄介なことだ。ここで示す例は、山内税理士事務所のホームページである。以下に、同ホームページの該当部分を引用し、間違いを指摘しておこう。赤字が間違った部分、それに対する僕のコメントが緑字である。


沖縄の精神文化、ひいては日本文化の基層である祖先祭祀システム、祖先崇拝は、日常生活に深く根を下ろしている反面、その意義はきちんと理解されていない。特にトートーメー継承問題に関しては、それどころか恐ろしいことに、間違った状態で広められているようだ。以下に示すのは、沖縄県男女共同参画センター・てぃるるでの女性学講座の報告書である。

以下に、同報告書から、トートーメー問題に関する報告部分を引用する。もっと詳しいのは学習会の資料から得られるが、一部の人達(参加者)への頒布資料であるので、ここでは取り上げない。


2008年(平成20年)1月28日(月) 初掲載
2008年(平成20年)1月29日(火) 資料URLの追加

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今日は一日中雨模様だ。そんな中で、一日の大半は、ネットサーフィンに費やされてしまった。実は、まぶい分析学講義第2巻の第2校もあるというのに・・・(^^; しかし!長年の問題が解決した!

沖縄では『トートーメー』と言う言葉は、知らない人はいないと言ってよいほど広く知れ渡っていると言える。そして、それをほとんどの人が『位牌』と解するのだ。しかし、かく言う僕も、まぶい分析学講義の全身である琉球文化の精神分析シリーズでは、もう四半世紀くらい前の著作だけど(^^;、『位牌』と言う漢字にルビをトートーメーとふっていた。はは(^^; 紅顔の至り(^^;



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プロフィール

HN:
Dr.MataYan
年齢:
77
性別:
男性
誕生日:
1947/08/09
職業:
日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
沖縄郵便局私書箱第205号
日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
電子メール postmasterに@を続けてその後にmatayan.comと書く

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