2008年(平成20年)1月28日(月) 初掲載
2008年(平成20年)1月29日(火) 資料URLの追加
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今日は一日中雨模様だ。そんな中で、一日の大半は、ネットサーフィンに費やされてしまった。実は、まぶい分析学講義第2巻の第2校もあるというのに・・・(^^; しかし!長年の問題が解決した!
沖縄では『トートーメー』と言う言葉は、知らない人はいないと言ってよいほど広く知れ渡っていると言える。そして、それをほとんどの人が『位牌』と解するのだ。しかし、かく言う僕も、まぶい分析学講義の全身である琉球文化の精神分析シリーズでは、もう四半世紀くらい前の著作だけど(^^;、『位牌』と言う漢字にルビをトートーメーとふっていた。はは(^^; 紅顔の至り(^^;
そして、トートーメーとは普通の位牌のことを言うのではないと主張するまでは良かったが、トートーメーに対応する日本語がない、ということを言っていた。ところが、それは『屏位(へいい)』と言うことがわかった!
いきさつは、
http://www16.ocn.ne.jp/~gajimaru/45/z244totome.html
を見つけてからである。中に『屏位』と書いてある。
その後、『屏位』をキーワードとしてグーグル検索すると、約5000件がヒットする。上位6件が日本語で出るが、残りはすべて中国語である。僕は中国語は分らない(^^; それでもポピュラーな名前であることが知れるが、何故に、この言葉が知られておらずに、トートーメー=位牌、が定着してしまっているのだろうか?
いやはや(^^; たったこれだけのことであるが、長年の胸のつかえが取れたような感じで清々しさを覚えてしまう(^0^)。これから、自分のブログも訂正していかねばならないし(笑)、第2巻にはトートーメーのお話が少し入るから、大変によかったと言ってよい。
しかし、気になることもある。『屏位』という語は辞書(大辞林・大辞泉)には掲載されていないのである。なぜだろう?
資料
シャディ冠婚葬祭辞典
供養豆知識Q&A
(注記)上記の資料を見ればわかるが、「屏位」とは複数の先祖を並べて祀るもの、という記載だけであり、実物は見たことがない。しかし、互換からすれば、トートーメーはこの部類に入る、ということで、さしあたり、トートーメー=屏位、としているということを記しておきたい。
しかし(^^;、"屏位"で今日(二〇〇八年3月19日)にググってみると、
屏位の写真が載っているサイトを見つけた。これによると、説明文だけを見る限りにおいては、トートーメーのこともさしているが、写真はトートーメーではない。すると、トートーメーは、屏位と呼ばれる位牌の一種、としたほうがよさそうだ。位牌には、札位牌、繰り出し位牌、屏位の三種類が存在するわけだ。すると、トートーメー=位牌、とすることも間違いであるとは言えなくなってしまう。しかし、三種ある位牌のうちのひとつで、そのひとつの一種と言う位置付けになるから、トートーメー=位牌、とは厳密にはならないと言うことができる。
すると、僕が主張してきたように、トートーメーとは、位牌を並べて収容する木枠のことである、というのが正確と思われる。
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