私達の日常生活において、この「ベルの音」というのを、例えば、「母や妻のガミガミ声」、「母や妻の優しい声」に置き換えて考えてみましょう。もちろん、「母や妻」は、「父や夫」でも何でもよいのです。他意はありません(笑)。
例えば、子供に「勉強しなさい!」なんて、いつもガミガミやっていますと、
「ガミガミ」・・・「嫌な気持ち」・・・「母(女)」・・・「勉強」
と いった要素が連結されるようになります。これは、お互いの日常生活の中で実際に経験された方も多いと思います。この要素が連結されますと、条件反射と呼ば れる回路が形成されたと言えるわけですね。そうなると、ガミガミ言われると嫌な気持ちになるのですが、ここに「勉強」という因子も絡むようになるわけなん です。つまり、勉強しようとするとガミガミ言われているように感じ、嫌な気持ちになるのです。すると、勉強=嫌 ということになってしまったりします。あ るいは、子供に「掃除をしなさい!」と、いつもガミガミ言うならば、同じように、掃除=嫌 ということになってしまう、ということになります・・・。
こ のような形の条件反射が形成されている人が結構多いように感じます。子育てには注意をしたいものです。だらしがない人がいるとき、これは、親によってその ように作られてしまった、と言っても過言でない、ということが出来ると思います。誰しも、なりたくてなったのではないのですね。こんなことを言うと『甘 いっ!』なんておっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヒトは環境の産物なのですから、いたし方がありません。このことを別の言葉で言えば、『行為 への感情の付着』と言ってよいでしょう。
このような条件反射が存在することは日常的に観察することができますが、この現象の「名称」が存 在しないのではないでしょうか? ということは、意識するほどには皆に知られていないということではないでしょうか? このことはとても重要であると思わ れますので、ここで何か名称を考えたいものです。名称を与えると皆が認識できるようになるからです。
ということで、例えば、
条件嫌悪反射 条件不快反射 ・・・ ?
ど んなものでしょう?。なんだか安直過ぎるような気もしますが・・・。何か良い名称がないものでしょうか。適切な言葉があれば、言葉は一人歩きをする性質も 持っています。ですから、良い意味で普及してくれれば、子育てには大いに役に立つのではないだろうかと考えられるのです。良い案があれば教えていただける とありがたいです。あ、教えていただいた折には、某氏の命名によると本屋論文の中では注記させていただきます。
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