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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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2004年7月21日:初出し
2008年(平成20年)4月7日(月):旧ブログから移動
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標記の件は、昔から言われているようだ。われわれも上の世代からはそう言われたものだし、われわれもまた、いまどきの若者を見ると、そういいたいことがある。しかし、これでは、時が経つにつれて、まるで人間の質は低下しているようなものではないか(笑)

果たして、人間の質は低下しているのだろうか?

「いまどきの若者は!」という人たちに意見を聞いてみると、共通して見えてくるのが、「今の若者は甘やかされている」という認識である。これは、われわれ もそうだし、われわれの上の世代も同様である。何ゆえに、年配から若者を見ると、「甘やかされている!」というようになってしまうのだろうか。

われわれの親の世代(現在75歳前後以上)、われわれ(50歳前後)、われわれから見た若い世代(25歳前後)の三世代で考えてみよう。

この三世代で異なる点は、物質的な豊かさが全く異なるということだろう。「欲しい!」と思うようなものの数がぜんぜん異なるのである。子供が「欲しい!」という気持ちになるとき、現代に近くなればなるほど、多くのものがその対象となる。

ということは、子供が親に「甘える」という機会が次第に多くなっているということである。しかし、親が子供を甘えさせるというのには限度がある。いうなれ ば、時代が下れば下るほど、物質的に豊かになればなるほど、甘えたくても甘えられない子供達が多くなるということである。

甘えたくても甘えられないという状態では、すね、僻み、恨み、不貞腐れ、自棄糞の心意が発生するものだ。

つまり、われわれの親の世代はわれわれを見て、何かにつけて、すね、僻み、恨み、不貞腐れ、自棄糞の心意が表出するにつけ、「いまどきの若者は!」という 気持ちになると考えられる。同様に、われわれもまた、われわれの子供世代を見て、「いまどきの若者は!」ということになるわけなのだ。

なるほど、世代を超えて年配が若者を見て「いまどきの若者は!」と感じてしまうのは、甘える対象は増加しているのに、甘えさせてもらえることが少ないから であると!このことは、ウィスコンシン大学のハーロー教授が赤毛サルを使った実験で、親に甘えさせてもらってないものは、自分が親になった時に自分の子を 甘えさせることができない、という機制が働くことを示している。

親が親に甘えた分しか自分の子を甘えさせ切れないのであれば、甘えの対象が増加していく中では、「いまどきの若者は!」と感じてしまうのは、わりかし普遍的な現象であるのかもしれない。
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Dr.MataYan
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1947/08/09
職業:
日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
沖縄郵便局私書箱第205号
日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
電子メール postmasterに@を続けてその後にmatayan.comと書く

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