昔(といってもボクが三十代の頃(笑)ですが)、標題のようなタイトル(昔は女が継いでなぜ悪い!でしたよ(笑)たしか(^^;))が良くみられたものでした。しかし、研究を始めてみますと、そのタイトル自体が誤りであることが分ったのです。
トートーメー問題の講演会の記事がネットに出てきたので、間違いを正しておくこととさせていただきます。
以下は
2006年3月1日の琉球新報記事です。
女性継承なぜ悪い? トートーメー問題で講演会2006年3月1日
トートーメーの歴史を演題に、男女共同参画社会を考える講演会=名護市労働福祉センター
【名護】「トートーメーの歴史~娘がついでなぜ悪い?~」を演題に、名護市男女共同参画講演会(主催・同市教育委員会、女性ネット)が2月25日、同市労働福祉センターで約80人が参加して開かれた。
那覇市歴史資料室主査で女性史研究家の宮城晴美さんがトートーメー(位牌)(いはい)が引き起こす問題などについて講演した。
まず、いつものように、トートーメー=位牌 ということには不賛成です。
トートーメーというのは、位牌を収容する木枠のことです。
宮城さんは娘に継がせてはいけないなどのトートーメーにまつわる4つのタブーや、時代の変化で生じたトートーメーの弊害などについて説明。「法律よりも慣習が強い」と沖縄の状況について指摘し、「女性が継承できないという考えが問題。継ぐのは自由だ」と話した。
女性が継承できないというのは間違っています。それは、欲に駆られた親族が、
自分が財産を欲しくて、そのように主張しているだけのことで、一般的に成立する
ものではありません。ですから、それは宮城さんの家庭とそれと似た人たちの集まりの中で
言われているだけのことです。
皇位継承でも同様ですが、継承者が女だけしかいないときは、女が『預かり』として継承するのが
正当な方法です。継承法には、『授かり』と『預かり』のに種があることを知る必要があります。
また、継ぐのは『自由』というのは、次ぎ方の意味と効用を知ってから言うのであれば、
まさにその通りです。しかし、知らないでいうのは、一般への講演という形では、きわめて無責任です。
継ぎ方により、次世代に特有の問題(普通はこれを『祟り』とか『知らせ』とか言います)が
発生することがわかっているからです。
宮城さんはトートーメー継承に当たり、「親族などがプレッシャーを与える。家庭の問題と思われているようだが、社会問題だと思う」と強調し「娘たちのために、自分たちの代で(この考えを)終わらせないといけない」と呼び掛けた。
親族がプレッシャーを与えるというのは、その親族の問題です。社会問題ではありません。
社会問題は、そうでない一部の家庭問題を一般化して語るべきではありません。
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