2008年1月23日(水) 旧ブログより加筆転載
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相手の排泄物を食したりするような、
スカトロという変態行為?がある。このことについて考えてみよう。人間のセックスの心理の基本になるものである。
我々の感覚として、自分の涎や鼻水が出たとき、それら自体は「汚い」と感じることはなく、必要があれば吸い戻すことが可能である、ということがある。しかし、いったん自分の体から離れて落ちてしまったそれらをもう一度吸い込むとなると、とたんに「汚さ」を感じてしまう。これらは、なぜそうなのかと問われると答えることは出来ない(今のところ)が、一般的に通用する感覚のようだ。
また、尿や便など、自分のものであれば、パンツに少しちびったところで「汚いっ!」と感じることはないけれども、他人のものがつくとおぞましいほどに「汚いっ!」と感じてしまう。
以上のような経験的に知られる感覚をまとめると、自分のものもいったん自分の体から離れると「汚い」という感覚になり、尿や便なども自分のものであれば、「汚い」という感覚を覚えない、ということである。
ところで、我々の性器というのは、いわゆる汚物である、尿や便の排泄器官と同一であるか(男性)、またはそのきわめて近傍に位置している(女性)。しかし、そのような性器も、性交の最中にあっては、「汚い」ものとの関連は消えうせてしまい、むしろ、「いとおしいもの」という感覚になる。なぜだろうか?
このような心理を説明する唯一と思われることは、性交状態にあっては人間は心理的に相互に一体化している、ということである。相手と心理的に一体化しているので、相手の汚物も自分のものと同じなので「汚い」とは感じないのであると言えよう。
普通に言われるスカトロとは、相手の汚物を食べてしまったりすることである。「食べる」という行為は、相手とのさらなる一体化を求めている心理であると考えられる。「一体化」はまた換言すれば「甘える」ということである。ということは、スカトロの心理としては、極度の甘えん坊、ということであることになる。
以上のことからすると、人間は性交状態あるいは性的に興奮した状態においては、価値観が逆転する、とも言える性質を持つということになる。こんな性質があるから、年がら年中(笑)発情している「男」は、うんちやしっこなどが染み付いた女のパンツを欲しがったりするものだと考えられる。
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