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= まぶい分析学 Mabui Analysis =

「まぶい」とは琉球語で「たましい」という意味です。琉球語は古代大和語と深い関連があることが分っています。したがって、琉球語で語られる精神世界は、古代大和から連綿と続く日本人の精神世界を表し、いわば、日本人の心の源流であると考えられます。このような日本文化と西洋諸心理学を融合、体系化することが出来、これを「まぶい分析学」と呼んでいます。まぶい分析学の命名は、姫路獨協大・實川幹朗教授によります。記して感謝。 まぶい分析学と精神分析や分析心理などの他の心理学との違いは、分析と同時に治療法が提示されること、家族療法として主婦が修得すると家族成員に対しても効果を発揮することです。なお、http://matayan.ti-da.net/ にミラーサイトを準備しています。  
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仏教には「身調べ法」という精神修養法があるそうだ。この身調べ法を内観療法として、現在、大阪大学教授をしておられる三木善彦さんが吉本伊信さんと共に、心理療法化された。

内観療法は、簡単に言えば、親子二代間にわたる愛情の差し引き損得計算をして、子の親に対する反発心を軽減させる方法といってよいだろう。神経症、心身症が対象の療法である。何でも他人のせいにする人や自虐的な人には、内観療法はタブーであろう。

ところで、祖先崇拝の中には、シジタダシ(血筋正し)と呼ばれるものがある。それは、いうなれば、感情の浄化の方法とも言える精神修養法である。

一般に子は親に反発したりするもので、極端な場合、憎悪の感情を持ったりする。ここで親の生育歴を調べる(ウサトイ(御悟)と呼ばれる)と「無理からぬこ と」として理解され感情が少し和らぐとともに、それは親の親へ移行する。今度は親の親をウサトイし、ということを先祖代々に渡って遡って続けていく。この 間、憎悪の感情が次第に緩和されていき、理解、同情、思いやり、と種々変化しながら最終的に「崇拝」になることがある。これが血筋正しと呼ばれるものだ。

シジタダシを行い、先祖代々をたどっていくとき、とんでもないことになることがある。というのは、自分達はこの人の子孫だと思っていたのに、実は、そうではなく、あの人の・・・といったことがあるのだ。これは、生きている人間関係にも実際あったりする。

奥さん以外の女の人にも子を産ませた、だんなさん以外の人の子を産んだ、ということがあるわけだ。現代においても、別れて別の人と結婚したが、妊娠した子は分かれた人の子だった、ということがある。これは「隠れ世」と呼ばれる現象である(クワクリユーと読む)。

このシジタダシの方法は内観療法を拡張したものと考えてよいだろう。あるいは、シジタダシの方法の簡略版が内観療法であろう。親子二代間の問題を、原理的には、総ての祖先との関係における問題としてとらえるのである。

このような文化では、場合によっては、自分達の祖先が急に別に人になったりする。すると、色々な心配が発生する。だから、

「病気直し」で。ウフムートゥヤーの御宅で、根っこの所の系図をお変えになったとしたら、系図を同じにするかた がたに影響は出ないものでしょうか。かなりの影響範囲(ご指定に従って男系だけに限定一世代1.5で計算すると13世代で130家族です。)がありそうな ものですので、心配でたまりません。

杞憂とお笑いかも知れませんので、身近な例での心配をもう一つ。ご長男の御宅で病気直しの為トートーメーをご変更になった際、次男三男の御宅の家族関係に変化が生じる事は無いのでしょうか。


ということになってしまったりする。

こういった問題に対処するのは、「表の家系図」と「裏の家系図」の概念である。一族にとっては「表の家系図」が第一義的な意味を持つが、シジタダシをして 病気が治るという証拠とを得た家族は、「裏の家系図」として別物を作成するのである。その家族では、祖先崇拝の儀礼を行う際には、「表」と「裏」の両方の 祖先を拝むのである。そして、一族の中に、「裏」を認めるものが増えてくると、それが「表」として扱われるようになったりするのである。
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Dr.MataYan
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1947/08/09
職業:
日本文化の心理学と家族療法研究会主宰
自己紹介:
◎工学士(静岡大学、電気工学、昭和45年)
◎医学博士(東京大学、医用生体工学、昭和55年)
◎荻野恒一慶応大学客員教授に文化精神医学・精神分析を師事・共著:沖縄のシャーマニズム(祖先崇拝)に見る家族療法の機能、理想、628号。
◎臨床心理士(平成2年登録、なお、この肩書きを維持することへの疑問を感じたので、平成7年には再登録を停止した)

〒904-8799
沖縄郵便局私書箱第205号
日本文化の心理学と家族療法研究会
電話 090-1940-0525
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