反復強迫というのは、例えば、定番のYahoo辞書大辞林によりますと、
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はんぷくきょうはく[―きやう―] 5 【反復強迫】
〔補説〕 (ドイツ) Wiederholungszwang
精神分析の用語。幼児期の外傷体験を、意識することなしに行動で反復すること。
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とあります。幼児期の外相体験ということが気になりますが、それは差し置くこととしまして、具体的にはどういうことかということを述べてみましょう。
朝起きたら歯を磨く、ウンチをしたら紙で拭く(笑)、・・・、といった色々な行動を私達は意識せずとも(つまり無意識)自然に行っているものです。こう いった自然な無意識の行動がたくさんあることで、私達は生きていくことができます。私達には必要不可欠の機能であると言えましょう。
この反復強迫は子育てにも現れます。子育ては親にされたことを自然に自分もまた子に対して行っているということがあります。あるいは、親にこうされたことが嫌であったので子にはその反対のことを行う、ということもまた同じです。
反復強迫が自然に表出し、快適な日常生活が遅れている間はいいのですが、時として、これが病的になることがあります。病的、つまり病気とは何であるかということも、ここであげておきますね。
【定義:病気】
本人/本人と生計を同一にする者が、専門家としての第三者の支援を要するほどに心身の不調を訴える状態またはそのような状態に必然的になると予見される状態
要は、まぶい分析学では、他者にこの苦痛を何とかして!と訴える状態を病気と定義するわけです。何が「苦痛」なのでしょうか?
無意識に繰り返して行動していることが、自分に不快感を覚えさせない限りは問題はないと言えましょう。けれども、繰り返すたびに自分に不都合なことが発生 し、したがって理性的に、こんなことはやめるべきだ!とわかってはいてもやめることが出来ないという状態になってきたとき、これが病気であり、西洋心理学 的には、『反復強迫』という名称が与えられます(それは暗にビョーキというニュアンスを持つことは理解できるでしょう)。
だらしない?夫に文句を言ってもだめだということは分っていてもつい文句が出てしまう、子供を叱るだけでは意味がないことを分っていても見るたびに叱って しまう、・・・、考えてみればいろんな反復強迫現象を僕達の周りに見ることができます。反復強迫をまぶい分析学的に再定義してみるならば、
【定義:(病気としての)反復強迫】
自分の意思に反した行動が繰り返し現れ、心身に苦痛を覚える状態。
とすることができます。
同じ現象が繰り返し現れるということは、まぶい分析学関連書物を読まれた方、あるいはまぶい分析学講座を受講された方にはすでにご存知のことと思われるの ですが、これは『霊の作用』とも考えることができますし、あるいは『甘やかし』なるものであるとも考えることができるものです。
以上のようなことをスピリチュアルは健康(WHO)というカテゴリーの中で考えてみたいと思います。
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